全国に支店や工場がある
大きな会社に勤めている社員には転勤があります。
そういう大きな会社に勤めている人は
住宅を建てる場合、
転勤のことも考えなければなりません。
同一県内にしか支店がない会社に勤務している場合や
子供がいる家庭や、子供がいない家庭によっても
事情が異なる場合があります。
そして、子供が小学生くらいになって、
住宅を建てる人もいます。
そんな時に転勤になるケースについて考えてみます。
●小学校の入学と新築と転勤
・家を建てる年頃
結婚した時にはアパートに住んでいる人が
住宅の購入を考える時期があると思います。
それは、子供が
小学校に行くようになる頃ではないでしょうか?
子供が小学校に上がると、
学校の教材などの子供の物が多くなり、
置く場所を考えるとアパートでは狭くなります。
3DK、3LDKくらいの
大きなアパートがあればいいのですが、
そんな大きなアパートはなかなかありません。
その為、住宅の購入を考えるのではないでしょうか。
そしてその頃には夫は、
30代になり会社では中堅クラスに入るようになります。
すると転勤の話も出てくるようになるのでは
ないでしょうか?
夫は、会社で中堅クラスに入り始めるので
仕事の領域が増えてきます。
会社も将来の幹部を育てなければなりませんから
転勤の可能性が高くなるような気がします。
この年代では、住宅の購入や
転勤や転職の悩みも増えてきます。
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●家を建てたら転勤
・単身赴任が多い
小学生くらいの子供がいる人が、
住宅を買った後まもなく
夫が転勤になった場合があります。
そんな場合どうすればいいでしょうか?
子供が学校に通始めるので住宅を買いました。
すると夫は、
自宅から通えないくらい遠くに転勤が決まりました。
そして、住宅ローンがあります。
全国に支店があるような大きな会社に勤めているから、
給与がたくさん取れ、
毎月の多額なローンも払えます。
夫が会社を辞めてしまえば、今の住宅ローンは払えません。
転職したら
こんなに給与を取れるところはないでしょう。
まして40歳近くになっていれば
正社員で雇ってくれる会社だて限定されてしまいます。
夫婦や親などと相談し、夫には申し訳ありませんが、
「一人で単身赴任してもらう」
そういう話は多いです。
・大会社の社員なら転勤は覚悟しているものの…
もともと
全国に支店がある大きな会社に
勤務するような人は
転勤は覚悟して入社している筈です。
大きな会社に入るには
優秀でなければ入れないし、入社したからには
その実力を発揮して大いに活躍したいでしょう。
転勤しないと出世して行けませんから、
大会社の会社員にとっては転勤は
出世には必要な場合があります。
奥さんも、それを承知で結婚しています。
しかし、覚悟はしていても、実際にマイホームを持って
家族をもってから、転勤になると嫌な場合もあると思います。
● 単身赴任した人
・大会社でも地元採用だから転勤はない
大きな製造工場に勤めている人がいました。
新婚から子供が幼稚園の時までは
2DKのアパートに住んでいたのですが、
上の子が小学校に上がる為
アパートでは狭いので、住宅を建てました。
夫婦と子供2人の4人家族です。
夫が勤めているのは
大手企業でしたから全国に工場があります。
しかし夫の勤めている工場は
かなり大きな工場で職種は作業員でしたから
先ず転勤はありません。
また夫は、地元採用で、
大卒の幹部候補でないので、他の地域に
転勤になることはないだろうと思っていました。
・工場閉鎖で 転勤か? 転職か?
住宅を建ててから3年位経った時、
夫が勤務していた大きな工場が
閉鎖されることになってしまいました。
業績は良い大企業なのですが、
外国にも工場を作ったので、
国内の製造を減らしたのかもしれません。
その為、
夫はかなり離れた別の工場に転勤するか、
早期退職するかを
選ばなければならなくなりました。
そんな大きな会社に転職できる可能性は低く、
今の給与と同じくらい給与をくれる会社には
転職はできないだろう と思いました。
大企業の工員ですから、
地元の工場勤務よりは給与が高いのです。
転職したら、
「今の給与くらいもらえる会社なんかない」
と思われました。
その高い給与で 住宅ローンを組んでいますから、
大会社を辞めるわけにはいきません。
夫はしぶしぶ単身赴任することにしました。
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・単身赴任して
夫は単身赴任でアパート暮らし、
他の家族は建てて間もない家に、妻と子供3人で生活しています。
そして、上の子が中学生になると
学校の先生との折り合いが悪くなったようで、
中学校の欠席が増えてしまいました。
さらに下の子も
母親に反抗的になったと言うのです。
夫が単身赴任していましたが、
アパート代の住宅手当は会社から出たものの、
食費などまでは負担してもらえませんでした。
奥さんは以前からパートに行っていたのですが、
夫の転勤による二重生活費の支払いの為
パートの時間を少し増やしていました。
その為、子供も寂しくなっていたのかもしれません。
大企業を退職して家に帰り、転職した
単身赴任しても、
生活費が二重にかかってしまい
家族の生活がうまくできないんじゃ
単身赴任の意味がありません。
夫婦で話し合い
子供やこれからの家族の為に
夫は大きな会社を辞めて
家族の家に帰ってきました。
夫の転職先は地元の企業です。
以前の大手企業よりも給与は下がってしまい
住宅ローンを払うことが大変になってしまいました。
さらに、子供が高校生になるので
授業料などの学費もかかってきます。
奥さんは 取れる時間のすべてを
パートに行くようにしました。
◆住宅ローンを組む場合の注意点
住宅ローンを組む時には
・単身赴任があったらどうするか、
・給与が下がっても払える金額か
についても考えるといいかもしれません。
この家族は、
住宅ローンの返済はボーナス払いの併用していました。
夫は大手企業勤務で、
ボーナスがはかなり良かったので払えていました。
しかし、大企業を辞めた後の
ボーナス払いはかなり大変だったようです。
そして子供たちの進学や
夫の転職によって給与が減ってしまいました。
住宅ローンを組んだ時とその後の生活状況とが、
かなり変わってしまったので大変だったようです。
この家族は夫の転勤や転職の危機を乗り越え、
子供達もいまは社会人になっています。
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